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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)


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THE21 2004年4月号 取材

スキルアップの達人からのアドバイス

この方に聞いた!

小松俊明氏 こまつ としあき
ハドソン・グローバル・リソーシズ 消費財&インダストリアル部門代表

 欧米や日本のキャリア・人材事情に詳しいヘッドハンター。今年6月に「成功本」を出版する予定。

ビジネスの原理原則をバカにしてはいけない

また、ビジネスマンのキャリア事情やスキルアップについての著書があるヘッドハンターの小松俊明氏は、次のように話す。

「欧米人のほうが、こうすれば成功するという類の本は好きですね。あちらのビジネスマンは。〝サクセス〟と口にすることに、 何の違和感もありませんから」

欧米人はやはり聖書の影響が大きいのか、人間という存在はすぐに誘惑に負けて過ちを犯してしまう弱いものであり、 その弱さを強い意志で律し、神の前で正しく生きることができる人だけが成功者となれると考える。彼らが「成功の哲学」本に求めるのも、 ビジネスの原理原則でありその手のセミナーに出たりすることに、あまり抵抗を感じないのだそうだ。

「一方、日本では、成功者を人間性よりも、むしろテクニックや運によって成り上がったとみる傾向にあります。 成功本もどちらかといえば、〝成功のテクニックを手っ取り早く知りたい〟という理由で読まれがち。ところが、『こうすれば絶対成功する方法』 などある、わけがありませんし、そういう人が成功への近道を求めてこの手の本を読んでも失望するは、ある意味、当然でしょう」(小松氏)

やはり、「成功本」が役に立つかどうかは読み方次第ということか──。

「自分の知識を整理し、体系化するために読むのなら、『成功の哲学』本は役に立ちます。たとえば、 優先順位を決めることの大切さが書かれている部分も『そんなことは知っているよ』と読み飛ばすのではなく、 その本の著者がどういう文脈でそういっているのかを考えます。そうして自分の知識をさらに深めていくのです」(小松氏)

著者の成功体験でも、その裏にある失敗や挫折と、そこからどう這い上がったかに焦点を当てて読む。そして、共感したら、 それを真似してみることが大切だ。

もっとも、多くの人は、成功する生き方に変わりたいと思って本を読むくせに、実際に変わるのは嫌なのだ。いったい、 このジレンマをどうすればいいのか。

「正直にいえば、成功するには運も必要です。生き方を真似たからといって、すぐに効果が現われるわけではありません。ただし、 誰にも必ずチャンスは訪れます。そのときに、そのチャンスを活かせる自分になっていなければ、一生成功などできません」(小松氏)

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