読売ウイークリー 2004年7月17日発売号 記事転載
しかし、従来の日本のサラリーマンの同期意識や、同期で年収差がつかないシステム自体がグローバルに見れば珍しい存在であるという声もある。
「横並びの初任給でスタートし、同じ研修を受け、同じ社宅に入り、定年近くまで熾 烈な出世競争を繰り返す――そういったサラリーマン文化は日本特有なもの。しか し、成果主義賃金制度がこのまま浸透していけば、そんな同期意識は徐々に崩れていくはずです」
と話すのは、外資系ヘッドハンティング会社「ハドソングローバルリソーシズ」の小松俊明さんだ。外資系ビジネスマンの年収は、入社年次や年齢ではなく、その人の能力やスキルによって決まるのが一般的だ。そのような企業では、同期の意識が希薄であるのは当然のことだ。
「成果主義賃金が進めば、比較する対象は同期の間だけでなくなります。先輩社員より年収が高くなることもあれば、後輩から抜かされることもある。また、同業の日本企業や外資系の給料にも目を向ける必要が出てきます。転職を希望しなくとも、自分と同じポストや能力の人がどのくらいの給料をもらっているかを知ることを勧めます」
小松さんは、同期との年収差だけに一喜一憂せず、自分の市場価値を広く知ることが大切であると強調するのである。
