日経ウーマン 5月号
ON&OFF特集 タイムマネジメント (P142~143)
明日からできる7つの発想転換術
「タイムマネジメント」でメリハリをつける
オンもオフもなんとなくダラダラと過ごしてしまう。もっとメリハリを付けて、両方を充実させたい。そのために必要なキーワードは「時間管理」。「質のいい時間」を過ごすためのヒントを聞いてみた。
(総論)
「オンに力を入れすぎると、オフの充実度が下がるから嫌」。読者からはそんな声がよく聞こえてきた。しかし、ヘッドハンターとして多くのビジネスマンと接する小松俊明さんは「仕事ができる人は、実はプライベートの時間の使い方もうまい」と見る。「限られた時間の中で良い仕事ができる人は、『時間管理』を意識して、主体的に時間を使っています。そして、それができる人はオフタイムも工夫して充実させることができるのです」(小松さん)
ではどうやって時間の使い方を工夫すればいいのだろうか。
NPO法人学習学協会代表理事の本間正人さんは時間管理の方法として、「タイムデザイン」というコンセプトを提唱する。
「時間管理をする上で大事なことは、時間を節約して色々と詰め込むのではなく、休息や遊びなどの余白の部分も大切にして、全体をデザインすることです。ダイエットと同じように、無理をしては長続きしません。持ち時間を仕事、遊び、睡眠などにどううまく配分するかを、自分で上手にデザインしてください」(本間さん)
時間管理には、オンオフの切り替え術も大切な要素だ。エッセイストの中山庸子さんは「オンオフは、電気をばちっと消すように、切り替わるわけではありません」と話す。「仕事中にも、ほっと一息つくオフタイムはあるはずだし、オフでも一日中ずっと寝てばかりいることなんてそうそうない。自分の中にスイッチをいくつも持って、細かく切り替えることで、集中力は高まります」(中山さん)。
あすからできるタイムマネジメントの七つのヒントをぜひ実践してほしい。
(ヒント2)
就寝前30分の時間の使い方を変える
「時間管理を上手にするために、寝る前の30分を意識してください。外からの影響を受けにくい自由時間です。この30分間で一日を振り返り、翌日の時間の使い方に指令を与えることを
お勧めします。
例えば1行日記をつけて、その日一番インパクトがあったことを書きとめる。『地震があった』でもいいし、『会いたい人に会えた』でもいい。次に翌日はどんな日にしたいのかをイメージし、そのためにすべきことを考えましょう。また、人生で大事なことを確認することで、時間の使い方も変わります。1日の終わりに恋人や親など、大事な人のことを思い浮かべるのもいいですね。時間管理はテクニックも大事ですが、精神的な安定も欠かせません」(小松さん)
小松さんお薦め就寝前30分の過ごし方
1、1行日記を付けてみる
2、大事な人のことを思い浮かべる
3、今日一日で一番活躍した瞬間を思い出す
4、明日をどんな日にするかをイメージし、するべきことを考える
(ヒント4)
プライオリティリストを作る
「今後やるべきこと、やりたいことの優先順位をつけるリストを作ってください。時間をどう使ったらいいか、予定を考えるいい手助けになります。例えば長期的な企画を練るなど、急がないけれども重要な仕事をちゃんと意識できる。そして、重要でないことは思い切ってやらないことも大事です。優先順位をきちんとつけている人には、無駄な仕事が降ってくることも少ないんですよ」(小松さん)
(ヒント6)
30分刻みで一つのことをする
(本文)
「30分刻みで一つの作業を終わらせることを意識しましょう。例えばランチの時間が1時間あるとします。食事は30分で終わらせて、残りの30分は本屋でお気に入りの作家の本をチェックする。他にも、ついつい長くなる打ち合わせや資料作りを、30分単位で区切ってみる。時間を30分の区切りで意識すると、思ったよりもたくさんの作業ができることに気付きます」
(小松さん)
この人たちに聞きました
ヘッドハンター
小松俊明さん
27歳の時にマレーシアでリクルーティング会社を起業。現在は外資系ヘッドハンティング会社の幹部。近著に「シンプル時間整理術」(インデックス・コミュニケーションズ)
