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小松俊明の活動記録
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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)


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GQ 2006年1月号

人事コンサル業界
敏腕ヘッドハンターが本から読み解く、プロフェッショナルな人材とは?

中島 靖友さん
メイツ 紹介事業本部 主任コンサルタント
海外にて人材ビジネスを経験し、帰国後に三菱商事の人材サービス会社メイツにてコンサルタントに従事。クライアントは商社、メーカーと多岐にわたる。

小松 俊明さん
ハドソン エグゼクティブリクルーター
バイリンガル人材のサーチ中心のヘッドハンターとして活躍。著書に『シンプル時間整理術』(インデックスコミュニケーションズ)等がある。http://www.tkomatsu.com/

石塚 毅さん
アクシスコンサルティング コンサルタント
外資系人材サービス、一部上場企業内ベンチャーなどを経て現在に至る。外資系企業、ベンチャー企業を中心に、幅広いネットワークを形成している。

【本文】
小松 俊明 最近読んで気に入ったのは、経沢香保子さんの『自分の会社をつくるということ』。若い女性をターゲットにした本ですが、読みごたえがありました。この本からは全体に、自立心が伝わってきます。今の時代、会社をつくらずとも、サラリーマンでも学生でも、自立心は身に付けるべきもの。たとえば、前例や先輩の方法で結果がでないと、従来のやり方を踏襲することに疑問を感じている人も多いのでは。そのなかでもプロフェッショナルを目指して、自分の仕事には自分で責任を持つ。誰かに頼るのではなく、自分で操縦桿を握ることが大切ですね。

――組織の中にいても自立していることが大切である、と。

小松 そうです。今の世の中、自分でやりたいと思ったことは、どんなことでも自由にできる社会。そうであるはずだと思います。それを信じられない人がどこにいるかというと、日本の旧来の大企業です。『39歳までに組織のリーダーになる―活躍スピードを加速する』。この本の著者は、たまたま僕のよく知っている方で、非常に有名な外資系コンサルティング会社の社長です。ご自分も若くして組織のリーダーになられています。それをふまえ、転職社会にいる人に必要な意識がかなりわかりやすく書かれている。大企業では、39歳は課長の最少年齢くらい。ですから、その歳で組織のリーダーになれるということが本当の意味で信じられない方が多い。でもその一方、自分は勝ち組と思っていたのに何かおかしいと感じている方が少なくないのも事実。この本は、そういう方がこっそり読んでいると思います。

プロ意識をもっている人は、割とポンポンと仕事が決まることも

中島 靖友 今年は「プロ」ということに注目が集まっていました。これは人材関係の仕事に携わる自分にとって、うれしいことです。ある程度、自分の道がはっきりしている人は、自分の仕事にプロ意識をもっている。そういう人は、割とポンポンと仕事が決まったりするんです。そうした状況もあり、大前研一さんの考えを知りたいと手に取ったのが、『ザ・プロフェッショナル』です。プロフェッショナルとスペシャリスト、ゼネラリストの違いから、必要な先見力、構想力、議論力、適応力などが語られています。また僕自身もプロ意識ということを考えていて、そのために論理的な考え方、話し方のスキルを向上させたいと思っています。『論理的な考え方が面白いほど身につく本』と『論理的な話し方が面白いほど身につく本』はあわせて読みました。仕事柄、面談などで話をする機会が多くありますが、それは所謂おしゃべりではない。ある程度ロジックを組み立てて話すことで、相談された方の今後が見えてこなければいけない。この2冊はHOW TO本ではありませんが、こういう考え方、話し方もありますよ、というのが図解してあり、非常にわかりやすかった。
小松 論理的な思考と喩え話などの身近な例。その両方を使い分けながら考え、相手に本質を伝えていく。面接がうまくいく要素はまさにそれ。それだけといってもいいくらいです。

創発した?『渋谷で働く社長の告白』

石塚 僕は20代後半から30代前半にかけて、優に千冊を超えるビジネス書を読んできました。ところがある時、ビジネス本のマーケティングやレトリックに煽られている気がしてパタッと読まなくなった。それを決定づけたのがこの本、『成功はどこからやってくるのか?「成功法則」の取扱説明』です。僕は典型的な凡人中の凡人。なので世の中で差別化をはかるため、同質化されないためにはどうしたらいいかというテーマがあります。そうしたモヤモヤした問題意識の解答を言葉で表現してくれた、今年のベスト1。この本に書いてあることは平凡です。人よりたくさんの仕事をしていけば、ある日、量が質に転化する。これを「創発する」というんですが、バスケットに例えると、その日の試合で1本残らずシュートが入るような状態です。地道に淡々と努力を積み重ねていけば、そういう快感がやってくる、非凡なる平凡は凡百を絶すると説いています。ビジネス本は目新しいメソッドやHOW TOに目を奪われがちですが、問題はそれ以前にあるという、非常に深い本。
『渋谷ではたらく社長の告白』の藤田さんは、そうした地道な努力を続けている方では。この本では、採用など経営者サイドの失敗も赤裸々に語られています。読んでいて、胸が締め付けられたり、動悸がしたことも。藤田さんは1週間110時間労働をずっと続けているそうですが、僕の好きな言葉、「これほどの努力を人は運といい」を体言されているように映ります。
小松 僕もこの本は読みました。自分はこうやってうまくいったよ、あなたも参考にしてみたらいかがですか?という感じで、読んだ人が参考にできるような書き方をされていますね。自分の仕事にプロ意識をもって取り組んだ、その延長線上と思えるような身近な感じがします。もちろん現実は非常に厳しいので、誰もが成功しているわけではありませんが。
石塚 成功者は、それだけ失敗も多い。そして悩みも深い。この時代、はっきりした回答や方向性がないじゃないですか。だから不安がある。この人にしてこれくらいの悩みがあるのかと、真に迫ってくるものがありました。

ヘッドハンターの注目する成功法則とは?――石塚さんは歴史者をセレクトされていますが。

石塚 経営者の方は、歴史ものを読まれる方が多い。ビジネス書ばかりでは駄目といわれて読んだのが、『戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』
でした。よく競争社会といわれますが、その究極は戦争です。そして戦争の重大な局面で人が何を考えたかは、ローマ時代からあまり変わらない。それを経営学、ビジネスの専門家の視点でまとめたのが本書。僕は戦記好きなので、ここで第何師団を投入したとか、専ら楽しんで読みましたが(笑)。
中島 自分は、戦記ものは結構キツい。でも、これなら入りやすそうですね。
石塚 そうですね。現代に近いほうがリアルかもしれないですね。

――中島さんは、現代の成功者の本をあげられています。

中島 『なぜ、この人たちは金持ちになったのか‐億万長者が教える成功の秘訣』。これは人に薦められて購入しました。ユダヤの大富豪の本が人気を集めていますが、この本が面白いのはちゃんとマーケティングしているところです。ミリオネアの仕事に対する姿勢や、日々の買い物、配偶者の選び方などを数字で検証し、成功するための手順など、具体例が挙げられています。

――いうまでもなく、仕事と私生活をバランスすることが大切であると。

小松 大前研一さんの『遊ぶ奴ほどよくデキる!』。これは仕事も私生活も一生懸命やればやるほど、無駄を省くことができ、時間が生まれ、人生を楽しめるというメッセージ。ちょっと熱いんですけれどね(笑)。旅にでようとか、お酒に関すること、家族のもてなし方など、僕なりに既にやっていることも多く、共感できました。

――ビジネスにおける本の役割は?

小松 本は準備体操で、本戦は人と会うことではないでしょうか。
石塚 僕も同意見ですね。マルチタスクのなかの一つ。でも、この値段で、この情報量を得られるのは大きい。
中島 面白いことに、小松さんたちとの出会いも本がきっかけなんです。小松さんの著書を拝見して面白かったのでウェブで検索したら、勉強会があるというのでいってみようと。通常、他社のヘッドハンターと交流する機会はほとんどない。ですから非常に貴重な出会いとなりました。本を読んだらもう一歩踏み出す。するとその先に、さらに吸収できるもの、面白いことがあるのではないでしょうか。

小松さんが選んだ本
『39歳までに組織のリーダーになる―活躍スピードを加速する』
柴田 励司/かんき出版 /1,470円
リーダー論を説く、著者初作品。

『自分の会社をつくるということ』 
経沢 香保子/ダイヤモンド社/1,365円 著者は26歳でゼロから
起業し、女性企業塾を主宰。

『遊ぶ奴ほどよくデキる!』
大前 研一/小学館/1,470円
オフを充実させてオンタイムと人生を充実させるための知恵集。

中島さんが選んだ本
『なぜ、この人たちは金持ちになったのか―億万長者が教える成功の秘訣』
トマス・J・スタンリー/ 日本経済新聞社/1,680円

『ザ・プロフェッショナル』
大前 研一/ダイヤモンド社/ 1,575円 
プロフェッショナルを目指すビジネスパーソンに。

『論理的な考え方が面白いほど身につく本 知りたいことがすぐわかる』
西村克己/中経出版/ 1,155円

『論理的な話し方が面白いほど身につく本 知りたいことがすぐわかる』
茂木 秀昭/中経出版/ 1,155円

石塚さんが選んだ本
『戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』
野中郁次郎ほか/日本経済新聞社/2,310円 
前著『失敗の本質』の姉妹編。

『成功はどこからやってくるのか?「成功法則」の取扱説明』
岡本 吏郎/フォレスト出版/1,470円 
実務家の視点からみた成功論。

『渋谷ではたらく社長の告白』 
藤田 晋/アメーバブックス/1,680円 
サイバーエージェント社長が、自ら著す半生記。

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